こんにちは。
本日は、中国の黄河での水不足について取り上げます。
1970年以降、中国の黄河では下流で断流が発生し始め、
断流時間は年々長くなってきたそうです。
黄河の断流は、1972~1998年の27年間の間に21も発生し、
平均で5年のうち4年も発生したそうです。
1990年代になると、断流の状況はさらに酷く、
毎年のように発生したそうです。
さらに断流の長さは年々増加し、
1995年の断流日数は136日、
1996年には136日、長さは683kmもあったそうです。
1997年には13回の断流が発生し、
合計で226日の断流日数を記録したそうです。
そのため、流域の人々は飲料水に困り、
工業の操業停止、公衆浴場、公衆便所も使えなくなったそうです。
その原因は、気象の変化による降水量の減少や
遊牧民族の流入による人口増加と農地の無秩序な拡大、
鉱物資源の採掘や狩猟、薬草採取を目的とした人間活動の活性化により、
黄河の源流となっていた大小300個のうち200個の湖が乾燥化し、
水位が下がったために干上がってしまったためだそうです。
取水制限などの対策によって、1999年以降は断流は発生していないそうです。
次回も世界での水不足について取り上げていきたいと思います。
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