こんにちは。

前回に続き、今回も「土砂災害」のメカニズムについて見ていきましょう。


「地すべり」とは斜面を形成する地塊の地下に亀裂が入りすべり面が出来て、
そのすべり面より上の地塊がすべり落ちてしまう事です。
土砂崩れや崖崩れと混同される事が多いですが、
崩れるのではなく、滑り落ちていってしまうと言うのが他の土砂災害との違いのようです。
「地すべり」は広範囲に甚大な被害を及ぼしやすいと言われています。


自然現象が原因になる場合と人為的な行いが原因になる場合があります。
自然が原因になるものは、集中豪雨などで地下水の水位が上昇する事などです。
人為的な行いが原因になる場合は、山の側面などに道路を建設したり、
工事をした時、山を少なからず削る事になります。
それによって安定感を失った土の塊が滑り落ちたり、
付近にダムや溜め池を作った事により地下水位が変化して起こるケースがあります。


土石流は、土砂が雨水や地下水と合わさって河川や渓流を水と一体化して流れ落ちる現象です。
主に河川や渓流内の不安定な土砂が、急な水位の増加で一気に流れ落ちるケースや、
土砂崩れで大量に発生した土砂が河川や渓流に流れ込んで起こるケースがあるそうです。


そして、最後の四つ目が主に火山の噴火などの火山活動が原因となる土砂災害となります。


少しずつ土砂災害には実際にどんな災害が起こるのかが見えてきました。
次回は、この土砂災害がなぜ日本で多いのか、その理由を挙げていきたいと思います。

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