こんにちは。
今回は死海を存続させるために検討されている対策等を紹介します。
年間約7億立方メートルの水が消失し、
約1メートルずつ湖面が低下しているという状況の死海ですが、
現在隣接する国家であるイスラエル、ヨルダン、パレスチナ自治政府で対策が話し合われています。
各国ともリゾートに力を入れているため、死海が干上がってしまうとその影響は計り知れません。
現在一番有効と言われている対策が、
近くにある海である、「紅海」からパイプラインを引いて、
死海に直接水を注入するというプランです。
そのパイプラインの長さは、実に180キロメートルになるそうです。
これで死海に直接水を注入することで、湖面低下を避ける狙いと、
慢性的な水不足に悩まされるイスラエル、ヨルダン、パレスチナに
水を提供するという狙いがあります。
水があれば、産業もどんどん成長させることが出来るという目算なのでしょうか。
ですが塩湖である死海に海水を直接入れるのですから、藻が発生したり、
死海の水が赤みがかったような色になる危険性があります。
生態系への影響も未知数ですね。(死海にはバクテリア等は生息しています)
結局は水の使いすぎによって招かれた問題です。
私達も含め常に必要な分の水しか使用せず、節制することが必要ですよね。
目先の利益を追求したために、
今まで恩恵を受けていた死海自体をなくそうとしてしまっているのです。
治安も不安定な地域ですので、
この巨大なパイプラインをつなぐ一大プロジェクトで協力し合って成功させて欲しいですね!!
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