こんにちは。

本日は、華北平原中部の水不足について取り上げます。


華北平原中部は面積が約62,000平方キロメートルで、
中国の2つの「百万都市」の北京と
天津(総人口 2,600万人)の主な水の供給源だそうです。
華北平原の地下水がこの地域の水供給の90%も占めているそうです。


年間平均で約71億立方メートルの淡水が作られているそうだが、
近年、この地域で供給された水需要は
年間平均121億立方メートルだそうです。
年間の水使用量は、
2030年までに158億立方メートルまで増加すると予測されています。
都市部の生活用や農工業用水の需要が急増しているため、
地下水をひどく過剰にくみ上げらているためだそうです。


そのため、2030年までに平均で浅層地下水位が16.2メートル、
深層地下水位が39.9メートル低下すると推定されています。
地下水位の低下だけでなく、帯水層の枯渇、地番沈下などの
生態学的な問題も引き起こしているそうです。


次回は、水質の汚染について取り上げていきたいと思います。

NKC EPD室の環境製品紹介はこちらから

こんにちは。

本日は、インドの水不足について取り上げます。


インドでは農家による地下水のくみ上げが拡大し、
地下水の枯渇が深刻化しています。


インドでは、「緑の革命」を契機に高収量品種の小麦が導入され、
1970年代後半にはほぼ穀物自給を達成し、
米を中心とする輸出国に変貌したそうです。
しかし、当初は地表水中心だった灌漑は、
地下水灌漑が全灌漑面積(全耕地の43%)の半分以上を占める状況になったそうです。
そのため、インドでは雨水涵養量の2倍以上の水を
地下の帯水層(地下水で飽和した透水層)からくみ上げています。


地下の帯水層からのくみ上げにより、
帯水層が1~3m低下しており、帯水層が枯渇してしまう恐れがあるそうです。
帯水層が枯渇してしまうと灌漑が困難となり、
インドの穀物の収穫量は25%程度減少するといわれているそうです。


次回も世界での水不足について取り上げていきたいと思います。

NKC EPD室の環境製品紹介はこちらから

こんにちは。

本日は、アメリカ合衆国の水不足について取り上げます。


アメリカ合衆国には、
グレートプレーンズと呼ばれて放置されてきた半乾燥地帯があります。
この地帯は第二次世界大戦後、
地球上で最大規模というオガララ帯水層の地下水を利用した灌漑によって、
大規模農業が盛んになったそうです。
このオガララ帯水層は、大穀倉地帯の8州にまたがる化石帯水層で、
水量は4,000㎥(琵琶湖の150倍)もあります。


グレートプレーンズでは、オガララ帯水層の水を揚水ポンプで汲み上げ、
センターピボット方式という
長大なスプリンクラーが円を描くように回って散水する自走式スプリンクラーを使って、
トウモロコシや大豆などを栽培していたそうです。
そのため、オガララ帯水層からの揚水は年々増加し、
年間の涵養水量6~8㎦に対し、年間の揚水量は22.2㎦と3倍の量も使用していたそうです。


その結果、地下水位は年々減少し、
過去30年で平均12m、最大30mも低下したそうです。
これはビルの4階分ですが、オガララ帯水層は日本の面積よりも広いので、
日本列島全体が12メートル沈下するようなスケールの大きい水位低下です。
いずれ枯渇することが危惧されています。


次回も世界での水不足について取り上げていきたいと思います。

NKC EPD室の環境製品紹介はこちらから

↑このページのトップヘ